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卒業生の声 Voice

研修を修了した卒業生たちからの声をお届けします。私たちの研修を終えて自信とスキルを身につけ、実践での成果を上げているこれらの卒業生のエピソードは、参加を検討されている皆様にとって大きなヒントとなることでしょう。私たちは卒業生たちの成長を誇りに思い、さらなる成長をサポートしています。彼らの経験を通じて、あなたも自身のキャリアにも新たな可能性を見出すことができるはずです。ぜひ、ご覧ください。

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青石 裕香さん Yuka Aoishi

和歌山県立医科大学附属病院 乳腺外科/リンパ浮腫外来
Dr. Vodder's MLD/CDT認定セラピスト
外科専門医
乳腺専門医

和歌山県立医科大学附属病院 乳腺外科/リンパ浮腫外来
Dr. Vodder's MLD/CDT認定セラピスト
外科専門医
乳腺専門医

私とリンパ浮腫の患者さんとの出会いは2014年。卒業2年目、とある病院で研修させていただいたときです。婦人科の手術歴があり、下肢浮腫が出現した患者さんでした。リンパ浮腫の複合的治療を行える施設として、その病院を紹介され、入院で治療を行うこととなりました。理学療法士さんが朝・夕とバンテージを巻き替えるのを隣で見学させてもらいながら、浮腫が改善していくのをただただ見ているだけでした。後に乳癌診療に携わるにあたり、身につけておきたい知識・技術であり、機会があれば講習を受けたいなと思っていました。
乳腺外科に入局後は一般外科や病棟管理などを勉強することから始まりましたが、 2016年4月から大学病院で乳腺外来の診療にも関わり、腋窩リンパ節郭清後の上肢リンパ浮腫の患者さんをたびたび診ることになりました。大半が軽度のリンパ浮腫なのでスリーブ着用で軽快しますが、知識が乏しいために患者さんからの質問に対する的確な返答ができなかったり、ドレナージの指導ができなくて、何となくモヤモヤしながら過ごしました。そんな時、先輩の先生や外来の看護師さんがリンパ浮腫セラピスト資格取得のため講習を受けるという話を聞き、いい機会だと思い、思い切って受講することにしました。
そして2016年秋と2017年春の講習を受け、2017年10月よりリンパ浮腫外来を開設するに至りました。大学病院であり混合診療をすることが難しいのですべて保険診療です。病状の説明から始まり、生活の上で注意すること、皮膚ケアの重要性、ドレナージの方法等、一人あたりの診療時間がかなりかかるため、週1回午後6枠で行っています。当初は自科の患者さんがメインで診療枠も余裕でしたが、徐々に婦人科や泌尿器科、皮膚科、他病院からも紹介がくるようになり、今ではあふれてきています。手術歴のない、純粋な続発性リンパ浮腫の患者さんだけでなく、難治性の下肢浮腫の方も増えています。一筋縄ではいかないことも多々ありますが、試行錯誤しながら少しでもよくなるようにとスタッフ3人で相談しながら診療しています。日常生活の中に隠れている原因や改善点は病院で診療をする私達には発見できないことが多くて、診療の基本、患者さんの話をしっかり聞く、生活習慣を聞き出すということも重要なことだと改めて感じました。適切なアドバイスとなっているか分かりませんが、リンパ浮腫に悩む患者さん達が少しでも生活しやすくなるように、患者さんやご家族、ケアに関わる方々と一緒に考えながら診療を続けていきたいと思います。

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